2016年7月19日更新
●夏バテに備える ②夏バテ予防の栄養素
暑くて食欲がなくなると、そうめんなどの簡単なものや冷たいもので済ませてしまうことはありませんか?これでは栄養バランスが崩れ、免疫力が衰えたり、疲労が回復しにくくなるなど、体力も落ちていく一方です。
夏バテを防ぐためには、量より“質”を考えて良質のたんぱく質とビタミン・ミネラル類をしっかりバランスよく摂ることが大切です。
夏バテ予防の栄養素は?
1.「イミダペプチド」を含む食材
たんぱく質の一種「イミダペプチド」は、疲労を回復させることが科学的に証明されています。疲労回復に必要なイミダペプチドは100mg/日とされ、神経細胞の酸化を強力かつ持続的に防いで、疲労物質の誘発を阻止するといわれています。熱に強いので、蒸す・焼く・ゆでる・揚げる、どんな調理法でもOK。
<多く含まれている食材>
鶏むね肉なら100g、マグロやカツオなら赤身200g
2.「クエン酸」を多く含む食材
糖の代謝を活発にしてエネルギーを産生し、疲労回復に大きな効果を発揮するクエン酸。イミダペプチドと一緒に摂ると、相乗効果で疲労の回復力が高まることがわかっています。
<多く含まれている食材>
レモンやグレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類、
酢や梅干しなど
★ 清涼飲料水の摂りすぎに注意
スティックシュガー(1本3g)で換算した 糖分の目安 |
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0本 | コーヒーのみ、麦茶(缶)、お茶 |
3~4本 | 野菜ジュース、乳酸菌飲料 |
6本 | 缶コーヒー(小)、人参ジュース |
9本 | りんご濃縮還元ジュース |
11~12本 | コーヒー乳飲料 |
12~14本 | 炭酸飲料類(サイダー、コーラ)、 ヨーグルトドリンク |
15本 | 炭酸飲料類(果実色飲料) |
暑いときは、冷たく甘いものがほしくなります。しかし、清涼飲料水には、糖質が多く含まれています。
糖質を過剰に摂取すると、ビタミンB1が不足し、糖質をエネルギーに変えることができず、疲労物質として体に溜まってしまいます。清涼飲料水の摂取には、十分な注意が必要です。
◆ 規則正しい食事で食べ方の見直しを ◆
夏バテ予防には栄養素だけでなく、食事のとり方も大切です。朝・昼・晩の3食を規則正しい時間に食べることで、体内時計を調節し、生活のリズムを整えます。食べ方も見直してみましょう。