2016年8月11日更新
●今日は山の日
今年から、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」国民の祝日として、「山の日」が新設されました。
お盆休みと組み合わせて、山のレジャーを検討している方もいらっしゃると思いますが、大自然の中では、危険を伴うこともあります。
今回は山の日にちなみ、山のレジャーの安全な健康術です。
一石二鳥!心身のリフレッシュ&生活習慣病予防
山で自然に触れると、心身がリフレッシュします。また、有酸素運動になるので、生活習慣病の予防や改善に効果がある利点も。
消費エネルギー量は、夏の日帰り登山では約2,500kcalと、フルマラソン並みです。3~4時間のハイキングでも約1,000kcalのエネルギーを消費します。
エネルギー不足を防ぐために
空腹感などのエネルギー不足では注意力・判断力が下がり、転倒や遭難事故につながります。
朝食は必ず摂りましょう。山中では体内ですぐにエネルギー源となる炭水化物を頻繁に摂ります。吸収が速い糖分などが含まれるビスケットやチョコレート、飴など「自分が好きなもの」を持参するとよいでしょう。
水分・塩分補給で脱水・熱中症の予防
トイレを心配して、水分補給を控える方がいますが、補給しないでいると脱水症状になります。脱水で体温が上がると熱中症も起こりやすくなります。
休憩や景色を楽しむ時を利用し、水分と塩分もこまめに摂るようにします。
体温維持に努め、低体温症を予防
山では天気の急変が多く、気温がそれほど低くなくても、強風や雷雨によって体温が奪われます。低体温症の症状は、体の震え、動けない、判断力や意識の低下などで、自覚しにくく一気に進行し、命を落とすこともあります。
・ | 風雨が強いときは行動せず、よけられる場所へ移動する。 | |
・ | 簡易テントを携行し、シェルターとして使用する。 | |
・ | 衣服が濡れたら着替え、カイロの使用や食べ物を摂り体温を維持する。 | |
・ | やむを得ず行動するときは、防水性・透湿性のある登山用のレインウェアを着用し、衣服を濡らさないようにする。 |