2016年11月9日更新
●冬の食中毒にご注意ください!
「食中毒」と聞くと夏に発生するイメージがありますが、危険なのは夏だけではありません。年間の食中毒の患者数の約半分がノロウイルスであり、うち約7割が11月~2月に発生しています。
ノロウイルスには抗ウイルス薬やワクチンはありません。一人ひとりが正しい予防法と対処法を身につけ、感染を広めないようにしましょう。
◆ 高い感染力を持つノロウイルス
ノロウイルスは、10~100個程度の非常に少ない数でも感染するほど、感染力が高いウイルスです。
主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛等です。通常は1~2日のうちに自然に回復しますが、体力が弱っている方は脱水症状や肺炎を起こすこともあるため、注意が必要です。
また、下痢止めの薬を飲むと細菌を腸内に留めることになってしまい、症状を悪化させる場合もあります。症状が治まらない場合は医師の診察を受けましょう。
◆ 予防のポイント
・ | 作業前、作業後はしっかり手を洗う(特に調理前やトイレの後) | |
・ | 調理器具は十分に洗浄・殺菌する | |
・ | 魚介類や肉など、加熱が必要な食品は十分に加熱する | |
・ | 患者の嘔吐物やふん便の処理には、使い捨てのマスク、エプロン、ビニール手袋を着用する | |
・ | 調理器具やリネン類の消毒には、塩素系漂白剤(キッチンハイターやミルトン)を使用する (アルコール消毒はノロウイルスには効果がないため) |
● ● ● 手洗いの手順 ● ● ●
ノロウイルスは、感染しても無症状の方も多く、感染していると気づかないまま調理をして、感染を広げてしまう場合があります。 普段から石けんでの手洗いを習慣にして、手についたウイルスを洗い流すようにしましょう。
①~⑥までを2回繰り返し、菌やウイルスを洗い流しましょう
流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。 |
手の甲をのばすようにこすります。 |
指先・爪の間を念入りにこすります。 |
指の間を洗います。 |
親指と手のひらをねじり洗いします。 |
手首も忘れずに洗います。 |
洗い終わったら十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルなどでよく拭いて乾かします。
インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から
毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。