2017年3月13日更新
●鼻・口・のどを乾燥から守ろう
かぜではないのだけれど、のどや鼻の調子が悪いのは乾燥が原因かもしれません。鼻・口(のど)の乾燥はそれぞれ「ドライノーズ」「ドライマウス」と呼ばれています。
重症になると他の病気を招いてしまう可能性もありますので、症状が疑われる方は早めのケアを心がけましょう。
口・のどの乾燥は『ドライマウス』
ドライマウスとは、唾液の量が少なくなって、口やのどが乾燥してしまうことです。唾液の働きが失われることで「食べ物の味がおかしい」「舌が痛い」「口臭が気になる」などの様々なトラブルの原因になってしまいます。
だ液の働き
だ液には、食べる、飲む、話すといった口の働きを助ける、口から入ってくる細菌から体を守る、むし歯や歯周病を防ぐといった働きがあります。
ドライマウスの初期症状では、口の乾燥や口臭が気になる程度ですが、重症になると舌の痛みがひどくなったりしゃべりにくくなったりする症状があらわれ、むし歯や歯周病などにもつながります。口の渇きを感じたら、早めにケアをしましょう。
鼻の乾燥は『ドライノーズ』
ドライノーズとは、鼻炎の一種で、鼻の中が乾燥してしまうことです。「鼻がムズムズする」「ピリピリした痛みを感じる」などの症状が出るほか、鼻の粘膜の働きが弱まって感染症を発症する場合もあります。
ドライノーズは何が危険なの?
鼻の粘膜は、細菌やウイルスなどが体内に入るのを防ぐ役割があります。乾燥してしまうとその働きが弱くなり、のどの腫れや感染症を引き起こしてしまいます。特に抵抗力の低い子どもや高齢者は、ウイルス感染を起こすと一気に重症化してしまう危険があります。
また、風邪やインフルエンザに感染しやすくなったり、花粉症を悪化させたりすることもあるので、これらの流行時期には注意が必要です。
『ドライマウス』『ドライノーズ』の原因と対策
ドライマウス | ドライノーズ | |
---|---|---|
原因 |
|
|
対策 |
耳の下から上の奥歯あたりのほほ 顎下腺(がっかせん)… あごの内側の柔らかい部分 舌下腺(ぜっかせん)… あごの真下、下の付け根あたり |
|