2017年3月23日更新
●春に向けての健康づくり ③旬の食材で体の内側から元気に
少しずつ寒さが和らいできて、過ごしやすくなってきましたが、私たちの体は暖かい春に向けて調子を整えている途中。普段より免疫力が落ちていて体調を崩しやすくなっています。
免疫力を高めるには、旬の野菜を摂ることが効果的です。旬の食材はおいしいだけでなく、その季節に合わせて私たちの体に必要な栄養が、たっぷり含まれているからです。
春の食材を食卓に取り入れて、体の内側から元気になりましょう。
春野菜の免疫力のヒミツは「苦味」と「香り」
暖かくなってくると、体がだるく感じられたり、肌荒れしやすかったりする方はいませんか。環境の変化に体の調整が追いついていないこともありますが、実はこのような症状は、冬の間にたまった老廃物を外に出そうという体の反応なのです。
今が旬の春野菜には、独特な「苦み」や「香り」を持つものがありますが、これには解毒作用や抗酸化作用、新陳代謝を促す働きがあるといわれており、からだの機能を活性化させてくれます。
春野菜の「苦味」と「香り」の力で、免疫力をアップさせましょう!
○アスパラガス
ビタミンB1、B2、E、カリウムを含み、新陳代謝を促して疲労回復に効果的。穂先にはフラボノイドの一種、ルチンを豊富に含み、毛細血管を丈夫にして動脈硬化や高血圧を予防する働きもある。
○菜の花
カロテン、ビタミンB1のほか、鉄やカルシウムなどを含み、バランスが良く栄養価の高い野菜。風邪の予防や、骨粗しょう症の予防にも効果的。油脂と一緒に調理することで、カロテンの吸収率が高まります。
○春きゃべつ
ビタミンC、U(キャベジン)が豊富。胃腸の調子を整え、肝臓の解毒作用を助ける働きをもつ。冬のキャベツに比べ、葉がやわらかくみずみずしいのが特徴。生食に向くが、加熱する場合はスープなどにして食べるのがおすすめ。
○グリンピース
食物繊維やたんぱく質が豊富で、食物繊維の量は豆の中で最も多い。便秘解消のほか、コレステロールの吸収を妨げ体外へ排出する働きがある。サヤから出すと味がおちるので、調理に使う直前にサヤから出すと良い。