2017年8月7日更新
●真夏の紫外線対策は大丈夫ですか?
夏のギラギラした日差しに、無防備な肌をさらしていませんか。
紫外線を大量に浴びてしまうと細胞が傷つき、しみやしわの原因になったり、皮膚がんや白内障を引き起こすこともあります。
お肌の健康を守るために、しっかり紫外線対策をしましょう。
地上に降り注ぐ2種類の紫外線
UV-A
UV-Bより有害性は低いものの、波長が長いためオゾン層を通り抜けやすく、UV-Bより20倍も多く地表に降り注いでいます。
肌の奥深くまで到達して、じわじわと肌に影響を及ぼすため、長時間浴びることで、しみやしわの原因となります。
雲や窓ガラスも通り抜けやすい性質を持っているので、曇りの日や日当たりの良い室内でも対策が必要です。
UV-B
UV-Aに比べると波長が短く、オゾン層や雲に吸収されやすいため、地表にはごく一部のみが到達します。
しかし、UV-Aよりもエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけたり炎症を起こしたりして、日焼けやしみ、皮膚がんの原因になります。
紫外線を防ぐアイテムのポイント
紫外線が肌に当たる面積が少なくなるようにアイテムを揃えましょう。日差しの強い日はもちろんのこと、曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでいますので、注意が必要です。
服
- UV-Bを吸収するポリエステルと吸汗性のよい綿の混紡素材をチョイス。
- 紫外線が強いときは長袖・長ズボンを。
- 熱を溜めこむ黒色は避ける。
日傘
- UVカット率や、遮光率が高いものを選ぶ。
- 紫外線は傘の下に回り込む散乱光なので、カット率は50%と低め。
帽子
- キャップタイプの帽子では、7cmのつばで顔に浴びる紫外線量の60%程度カット。
- つばの外側は外線を反射する薄い色、内側はまぶしさを防ぐ黒っぽい色が理想的。
サングラス
- 紫外線カット作用があるものを。
- 色が濃いものは瞳孔が開くので、紫外線カット作用が不十分だと逆効果。
日焼け止めクリームのポイント
衣類などでカバーできない部分には、日焼け止めクリームを塗って紫外線をガードしましょう。
様々な種類がありますので、目的にあった強さのものを選ぶのがおすすめです。
そして、紫外線をしっかりと遮断するためには、厚めに塗り、2~3時間おきに塗り直しましょう。
日常生活(散歩・買い物など) | SPF10~20 | PA+~++ |
屋外での軽いスポーツやレジャーなど | SPF15~30 | PA++~+++ |
炎天下でのレジャー、 リゾート地でのマリンスポーツなど |
SPF30~50 | PA++~++++ |
「SPF」とは
UV-Bに対するブロック効果を示すものです。
SPF1ごとに約20分くらいのブロック効果があるという計算で、どれくらい日焼けを遅らせることができるかを数値化しています。
「PA」とは
UV-Aに対するブロック効果を示すもので、「+」~「++++」までの4段階があり、+の数が多いほどブロック効果が高くなります。