2018年4月27日更新
●麻疹(はしか)の感染にご注意ください
すでにニュースなどでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、現在、高熱や発疹が出るウイルス性の感染症「麻疹(はしか)」の患者が沖縄県で増えており、愛知県内でも相次いで確認されています。
人の行き来が増える連休を控え、今後感染が拡大する恐れがありますので、外出する際には十分ご注意ください。
「麻疹(はしか)」とは?
麻疹ウイルスによる感染症です。非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染、いずれの方法によっても感染し、重症化すると命を落とすこともあります。
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度発症すると一生免疫が持続するといわれています。
0歳~2歳頃までの小さな子どもがかかりやすい感染症ですが、近年、成人麻疹の増加が問題となっており、10~20代での発症が多く報告されています。
どんな症状が出るの?
10~12日の潜伏期間ののち、発熱やせき、鼻水といったかぜのような症状が現れます。38℃以上の発熱が数日続いた後、いったん熱が下がりますが、すぐに全身に発疹が現れるとともに、39℃以上の発熱が数日続きます。
肺炎や中耳炎を合併することが多く、1,000人に0.5~1人の割合で脳炎を発症するといわれています。
予防するには
麻疹は感染力が強く、空気感染もするため、手洗い、マスクのみで予防はできません。最も効果的なのは、ワクチンを接種して発症そのものを予防することです。
過去に一度も麻疹に感染したことがない方、または2回のワクチン接種を受けていない方は、麻疹に対する免疫が不十分である可能性があります
病気に気づいたときは
発症してしまった場合は、公共交通機関などを使わず、早急にかかりつけの小児科、成人の場合は内科あるいは皮膚科に麻疹の可能性があることを連絡し、受診してください。
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