2011年12月29日掲載 |
●見直そう。食の伝統と家族の絆
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健康長寿、五穀豊穣などを願い食す「おせち」も、年々「購入派」が定着しつつあります。昨今はインターネットでの注文が人気を集めているようで、夏ぐらいから注文受付を開始するなど、予約も前倒し傾向にあるようです。特に、東日本大震災後は家族の絆が見直され、クリスマス同様、家族そろって卓を囲む家庭が増えそうです。 そもそも、古来より縁起の良いいわれやしきたりがたくさんある「おせち」です。時代とともにその様相は少しずつ変わってきていますが、食の伝統を再度見直し、新しい年を大切な人と祝いたいものです。 |
●「おせち」のあれこれ | |||||||
そもそも「おせち」って?! 「おせち」とは本来、暦上の節句のことを指し、「御節供(おせちく)」が変化し、「おせち」となりました。 また、その際に食されていた料理を「おせち料理」と呼び、節句の中で一番重要とされるお正月に正月料理としていただくようになりました。 「めでたさを重ねる」、「福を重ねる」という意味で、縁起をかつぎ重箱に詰められます。お重は五段重ねが正式で、上から順に「壱の重、弐の重、参の重、与の重、五の重」と呼びます。四段目のお重を「四の重」と言わないのは、「四」が「死」を連想させ縁起が悪いと考えられているからです。一段目から四段目まで料理を入れ、五段目は年神様から授かった福を詰める場所として空けておきます。 年神様にお供えした餅などの食物を、新年一番に汲んだ水で煮て食べたことに由来する「お雑煮」は、「おせち」に箸をつける前に食すのが由緒正しい習わしです。地方によって材料も調理方法もさまざまですが、各地で採れた特産物をそれぞれお供え物にしていたからだといわれています。 |
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