お知らせ
2012年4月1日掲載
●4月から健康保険のここが変わります

この4月から、診療報酬(医療機関に支払われる医療費)が改定されるとともに、健康保険制度の一部が変わります。

国では「社会保障と税の一体改革」の第一歩と位置づけ、今後も増えていく高齢者のニーズに対応するため、限られた医療資源を効率よく活用するを目指しています。

私たちは、制度をよく知り、賢い患者となり、適切な受診をすることが求められます。


  1.外来での高額な窓口支払いが軽くなります

入院の場合、医療費が高額になっても「限度額適用認定証」を提示すれば、窓口での支払いが自己負担限度額までで済む制度があります。
4月からは、この制度が外来でも利用できるようになり、窓口での支払の負担が軽くなります。


  2.ジェネリック医薬品がもっと利用しやすくなります

処方せんの様式が見直されるとともに、薬が有効成分名(一般名)で処方されるようにすることで、調剤薬局でジェネリック医薬品に変えやすくなります。
調剤薬局では、ジェネリック医薬品の有無・金額・在庫情報などの情報提供も始まります。


  3.患者の負担が増えます

 同じ日に同じ病院で2つの科を受診したとき
同じ日に同じ病院内で「内科」と「整形外科」など、複数の科を受診した場合、これまでは再診料(外来診療料)は1科目しか請求されませんでした。
4月からは、患者の都合で複数科を受診した場合に、2科目にも再診料340円がかかります。

 難易度の高い手術を受けたとき
難易度の高い約1,200の手術料が最大50%引き上げられます。
高額療養費制度により、患者の負担は自己負担限度額までで済みますが、健保組合の負担は大きくなります。

 時間外対応をしている医療機関を受診したとき
時間外に患者からの問い合わせに応じている診療所への加算(従来30円)が、「時間外対応加算」として10円・30円・50円の3段階に再編されます。
24時間電話対応をしている診療所を受診すると、開業時間内の受診でも50円が加算されます。

 紹介状なしで大病院にかかったとき(平成25年4月から)
一部の大病院に紹介状なしでかかったとき、健康保険が適用される「初診料」が2,700円から2,000円に引き下げられるため、その引き下げ分が患者負担にプラスされると考えられます。
また、大病院が他の医療機関を紹介しようとしたにもかかわらず、患者が大病院を再び受診した場合にも「外来診療料」が700円から520円に引き下げられるため、その引き下げ分が同様に患者負担にプラスされると考えられます。


  4.【高齢化対応】在宅医療・介護との連携を強化

 緊急・夜間の往診料を引き上げ
一定以上の基準を満たした在宅療養支援医療機関の往診料が1,000〜4,000円引き上げられ、24時間対応が充実します。
安心の医療体制となる半面、患者の負担は増えることになります。

 がん・床ずれ専門の訪問看護料が新設
専門の研修を受けた看護師が、訪問看護ステーションの看護師と同じ日に、自宅療養患者を訪問したときの報酬(12,850円)が新しく設けられます。

 退院サポートが強化
「退院支援計画」を作成して、退院後の療養を担う医療機関と連携し、訪問看護や介護サービスがスムーズに受けられるよう、「退院調整加算」(500〜8,000円)が新設されます。


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