お知らせ
2012年2月26日掲載
●病気と上手に付き合おう B脂質異常症

 コレステロールや中性脂肪といった血液中の脂質が多すぎる病気である「脂質異常症」。放置すると、増えた脂質が血管の内側にたまり、動脈硬化を引きおこす恐れがあります。さらに、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めることにつながります。
 脂質異常症は、遺伝的な家族性高コレステロール血症など以外では、初期には自覚症状がないといわれます。早期発見のためには、健康診断などで血液検査を受けることが大切です。

■脂質異常症の診断基準■     
●LDL(悪玉)コレステロール 140mg/dl 以上
●HDL(善玉)コレステロール  40mg/dl 未満
●中性脂肪 150mg/dl 以上
いずれか1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。

●「脂質異常症」ってどんな病気? 


●日々の生活習慣から予防を

 脂質異常症は「生活習慣病」です。食べ過ぎや偏食、運動不足など、心当たりはありませんか? 今はまだ脂質異常症と診断されていなくても、生活習慣を見直してみましょう。毎日の積み重ねが予防になります。

●食事
 栄養バランスや適量を心がけるのはもちろんのことですが、やはり、コレステロールには気をつけたいものです。コレステロールには、食べ物からとる分だけでなく、体内で合成される分もあります。多く含む食品や、合成を促す食品をとりすぎないようにしましょう。
・コレステロールを多く含む食品
卵、タラコなどの魚卵類、レバー、牛乳など
・コレステロールの合成を促す飽和脂肪酸を多く含む食品
脂身の多い肉、バターなど

 一方、積極的にとりたいのは食物繊維不飽和脂肪酸を多く含む食品です。
・食物繊維を多く含む食品
 食物繊維は、食品に含まれるコレステロールが体内に吸収されるのを遅くするといわれます。また、余分なコレステロールは食物繊維と一緒に便で排泄されます。
 ゴボウ、納豆、本シメジ、シイタケなど
・不飽和脂肪酸(EPAやDHA)を多く含む食品
 EPAやDHAという不飽和脂肪酸は、動脈硬化の悪化を防ぐとされ、とくに青背の魚に多く含まれています。
 クロマグロ、真サバ、ブリ、真イワシ、銀鮭など

 ほか、アルコールは中性脂肪を増加させるといわれます。お酒の飲みすぎにも注意しましょう。


●運動
 運動には、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果があるといわれています。とくに、汗ばむくらいのウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめです。
 習慣化できるよう、無理なく長期間続けられそうなものを取り入れましょう。


●禁煙
 タバコを吸うと、HDL(善玉)コレステロールを下げ、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を促して動脈硬化を進ませるという悪影響が指摘されています。生活を見直すこの機会に、禁煙に取り組んでみましょう。


●脂質異常症と診断されたら

 脂質異常症の治療法には、生活習慣の改善と薬物療法が挙げられます。
 食事療法では、総摂取エネルギーや栄養バランスの指導を受けたり、病気のタイプによって制限を設けられたりします。運動療法も医師の指導のもとに進めていきます。
 薬物療法では、LDL(悪玉)コレステロール値や中性脂肪値を下げる薬が処方されます。薬を服用中の方は、先発医薬品からジェネリック医薬品に切り替えることにより自己負担額が軽減される可能性があるので、医師にご相談ください。


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予防接種をされたからといって安心しないでください。
予防接種はあくまで重症化を抑えるなどの予防策の1つで、
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◆ ノロウイルスにもご注意ください ◆
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